「もっと早く備えておけば…」──年金月12万円、埼玉県在住69歳男性のリアルな老後生活

【漫画】老後に後悔しない

上記のYouTube動画で、この記事の内容がすべてわかります

「もう少し早く、老後を見据えて行動しておけばよかった」。
そう語るのは、埼玉県に住む69歳の男性・山本正夫さん(仮名)。
定年から数年が経ち、年金生活にも慣れたはずの今、彼は日々のやりくりに頭を抱えているといいます。


◆プロフィール

山本正夫さん(仮名・69歳)は、都心郊外の築35年の戸建てに、妻(67歳)と二人で暮らしています。かつては地方の中堅メーカーで営業職として長年勤め上げ、定年まで正社員として勤務してきました。定年前の年収はおよそ400万円ほどで、堅実ながらも家庭を支えるために日々努力を重ねてきたといいます。

現役時代は厚生年金に約500カ月間加入し、現在は年金生活に入っています。手元の金融資産は、預貯金が約120万円、投資信託が200万円ほど。決して裕福ではないものの、夫婦で慎ましく暮らす日々を送っています。長年住み慣れた家での生活には安心感がある一方で、老後の生活費や将来への備えに不安を感じていると語ります。


◆現在の年金額と生活費のギャップ

山本さんが受け取る年金は、月額およそ12万円。
妻も年額で約70万円(ひと月あたり約6万円弱)の年金を受け取っています。
合計すると、月18万円ほどの収入になりますが――

「光熱費、医療費、食費、固定資産税……。全部合わせると毎月27万円は必要です。
節約しても、どうしても赤字になってしまうんですよ」と山本さん。

差額の約9万円は、アルバイト収入や貯蓄の取り崩しで補っています。


◆「体が動くうちは働くしかない」

現在、山本さんは近所の倉庫で週3日、軽作業のアルバイトをしています。
1
5時間ほどの勤務で、月におよそ8万円の収入。
「若いころのようには動けませんが、家計を支えるために頑張っています」と苦笑します。

妻も近くのスーパーでパートを続けており、
2人で働けばなんとかなる」という日々が続いています。
それでも「この先どちらかが病気をすれば、一気に厳しくなる」と不安は尽きません。


◆「もっと早く貯金や投資に意識を向けておけば…」

山本さんは、現役時代の自分を振り返りながらこう語ります。

「子どもの教育費や住宅ローンで手一杯で、老後のことなんて頭になかった。
でも今思えば、少額でもいいから、積立投資や副業などを始めておけばよかった。
老後は定年で終わりじゃなく、2の生活の始まりなんですよね。」

退職金も住宅の修繕や子どもの結婚支援に充ててしまい、
気づけば老後の貯蓄は思ったほど残らなかったといいます。


◆節約生活の知恵と限界

現在の生活では、

  • 外食はほとんどせず自炊中心
  • 電気代節約のためLED照明に変更
  • 水道・ガスの使用も細かくチェック
    と、倹約に努めているそうです。

しかし「節約にも限度がある」と山本さん。
「物価は上がるのに、年金はほとんど増えない。
 買い物をしてもこれが本当に必要かと何度も考えるようになった」と語ります。


◆「老後の楽しみを見つける余裕がない」

最近では、地域のシニアクラブに誘われても、参加する気になれないといいます。
「趣味を楽しむどころか、生活を回すことで精一杯。
 老後って、もっと穏やかで楽しいものだと思っていました」と山本さんは肩を落とします。

ただ、孫が遊びに来るときだけは別。
「その瞬間だけは、年金のことも忘れて笑顔になれる」と目を細めました。


◆「老後は“準備した人”から安心を得られる時代」

山本さんは最後に、これからの世代に向けてこう語ります。

なんとかなると思っていたら、なんともならなかった。
若いうちに老後の自分を想像しておくことが大事だと思います。
10
年先、20年先の自分に、少しずつ貯金と経験をプレゼントしてほしい。」

【山本さんのような後悔をしないためのアドバイス】

🏦① 老後資金の“3本柱”を意識する

老後のお金は、次の3つの柱で成り立っています。

  1. 公的年金(国からの年金)
  2. 私的年金(企業年金・個人年金・iDeCoなど)
  3. 自助努力(貯蓄・投資・副収入)

多くの人はだけに頼りがちですが、だけでは生活費の78割しかカバーできないのが現実です。
そのため、現役世代のうちから②③を意識的に増やす必要があります。

  • **iDeCo(個人型確定拠出年金)**は、税制優遇が大きく、老後資金作りの柱になります。
  • つみたてNISAを活用すれば、少額からでも長期・分散投資が可能。
  • まずは「月1万円」から始めるのが理想的です。

💡ポイント:「今ある余裕ではなく、未来の安心を買う」という意識を持ちましょう。


💼② 定年後も“働く”ことを前提にする

山本さんのように、「体が動くうちは働く」という姿勢はとても大切です。
ただし、老後に初めて仕事を探すのは難しいのが現実。

したがって、

  • 定年前から「副業」や「在宅ワーク」に慣れておく
  • 60歳以降も働ける再雇用制度やシニア向け求人を調べておく
  • 自分の得意分野を生かした**地域の仕事(講師・支援・相談員など)**を探す

といった準備をしておくと、精神的にも経済的にも安心感が違います。

📍おすすめ:
50
代から「週1日でもいいので、別の働き方を体験しておく」こと。
60
代になったときの慣れが大きな武器になります。


🧾③ 支出を“老後仕様”に作り替える

節約だけでなく、「固定費の構造を変える」ことが重要です。
たとえば――

  • スマホを格安プランに変更(年で510万円の節約)
  • 車を手放して、カーシェア・公共交通中心に(維持費年間30万円以上カット)
  • 生命保険を見直し(子ども独立後は掛けすぎの人が多い)
  • 家の修繕・リフォームを定年前に済ませる

これらは「老後直前」では遅く、50代のうちに計画的に進めるのが理想です。

💡ポイント:「節約」よりも「生活構造の最適化」で無理なく支出を減らす。


📊④ 投資は“増やすため”ではなく“守るため”に

老後資金を投資に回すのは怖いという声もあります。
しかし、預金だけではお金の価値が目減りする時代です。
インフレで物価が上がっても、銀行の金利はほとんど変わらないためです。

安全重視の運用なら、

  • 投資信託(バランス型・インデックス型)
  • つみたてNISA(長期でコツコツ)
  • 高配当株・J-REIT(分配型)

などを少額で始め、**「減らさない投資」**を心がけるのがポイントです。

💬山本さんのように「投資をもっと早く始めておけば」という声は本当に多いです。
小さく・早く・長くが老後資金づくりの鉄則です。


❤️⑤ 心の健康と人とのつながりも“資産”

お金だけが老後の安心ではありません。
孤立やうつ、目的喪失が心身に影響を与えるケースも増えています。

  • 地域サークル・ボランティアに参加
  • 図書館や公民館などの無料講座を活用
  • 友人・家族との連絡を絶やさない

「お金の余裕」と「心の余裕」は表裏一体です。
どちらか一方だけでは、豊かな老後は成り立ちません。


✨まとめ:「“未来の自分”を助けるのは、今の自分」

老後の備えは、「できる人がやること」ではなく、
**“
誰もがやらなければならない生活の延長”**です。

山本さんのように、「もっと早く備えておけば」という後悔をしないために、
今日からでもできる小さな行動を始めましょう。

  • 1万円のつみたて
  • 家計簿アプリで現状把握
  • 健康診断の受診
  • 家族と老後の生活について話す

10年後の安心は、今日の一歩から生まれます。

#老後 #年金 #不安

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