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最近、銀行の金利が少し上がりました。
通帳の数字がほんの少し増えて、「おっ」と思った人もいるかもしれません。
けれど、スーパーに行けば野菜もお肉も高い。
電気代やガソリン代もじわじわ上がっていて、生活はむしろ苦しくなっている――
そんな実感の方が強いのではないでしょうか。
いま、私たちの暮らしに関係する“二つの波”が押し寄せています。
ひとつは物価の上昇、もうひとつは金利の変化。
この二つは、実は「年金」のあり方を大きく変えるサインでもあるのです。
第1章 年金はいくらもらえるの? 数字の“ウラ”を見よう
まず、いまの年金の実情を見てみましょう。
国民年金(自営業やフリーの人などが加入)は、満額でも月に約6万9千円ほど。
厚生年金(会社員など)は、平均で月に14万~15万円ほどです。
夫婦で合わせても、モデルケースでは月23万円前後が一般的な目安です。
これだけ聞くと、「けっこうもらえる」と思うかもしれません。
でも、家賃や光熱費、食費を払えば、ほとんど残りません。
都心で暮らすなら、23万円ではギリギリです。
地方でも、医療費や車の維持費などを考えると余裕はありません。
しかも、物価は上がっています。
食パンも、牛乳も、電気代も、少しずつ高くなっています。
年金の額も毎年少しずつ調整されていますが、物価の上昇スピードに追いついていないのが現実です。
つまり、数字では増えていても、実際に使えるお金の価値は減っているのです。
第2章 金利が上がっても、安心はできない
ニュースで「金利が上がった」と聞くと、「これで少しは助かるかも」と思いますよね。
たしかに、銀行の普通預金の金利は0.2%前後に上がっています。
でも、冷静に考えてみましょう。
たとえば100万円を1年間預けても、増えるのはたったの2,000円ほど。
その間に物価が3%上がれば、実質的にはマイナスです。
つまり、「お金を預けておくだけでは、貯金の価値が減っていく」時代になっているのです。
昔のように「銀行に預けておけば安心」という時代は終わりました。
金利が上がったとはいえ、インフレの勢いの方が強い。
これが、いまの日本の現実です。
第3章 年金の仕組みは「仕送り方式」
ここで、そもそも年金の仕組みを簡単に説明しておきましょう。
日本の公的年金は「積み立て」ではなく、「仕送り方式」です。
私たちが毎月払っている年金保険料は、自分の老後のために貯めているのではありません。
いまの高齢者に支払うために使われているのです。
では、自分が年をとったときはどうなるか。
そのときの現役世代が、今度は私たちを支える番です。
つまり、「世代間の助け合い」で成り立っている制度なのです。
けれど、いまの日本は少子高齢化がどんどん進んでいます。
働く人が減り、年金を受け取る人が増えている。
支える側が少なく、支えられる側が多い――
このバランスが崩れると、当然、制度の負担が重くなります。
第4章 なぜ年金が増えにくいのか
「物価が上がっているなら、年金ももっと上げてくれればいいのに」
そう思う人は多いでしょう。
でも、実は年金には“ブレーキ”がかかる仕組みがあります。
それが「マクロ経済スライド」と呼ばれる制度です。
名前は難しいですが、要するに
「物価や賃金が上がっても、その分すべてを年金に反映させない」
という仕組みです。
これは、年金制度を長く続けるための工夫です。
高齢者が増えても、給付が際限なく増えないようにするための調整です。
ただし、その分、**年金の実感としての“増えにくさ”**が生まれます。
物価が上がっても、生活は楽にならない――
それがこの仕組みの現実です。
第5章 「もらえる」より「どう生きるか」を考える時代に
こうした現状を踏まえると、私たちが考えるべきは
「年金をどうもらうか」ではなく
「どうやって暮らしを作るか」という視点です。
① 受け取るタイミングを考える
年金は、65歳からもらうのが基本ですが、70歳まで遅らせると1.4倍になります。
ただし、長く生きなければ得になりません。
健康状態や家計を考えて、**「自分にとって得な時期」**を決めることが大切です。
② 預金だけに頼らない
預金は大切ですが、それだけではインフレに負けます。
少しずつ、投資信託や国債などの「増える仕組み」を使うことも考えてみましょう。
つみたてNISAやiDeCo(イデコ)など、少額から始められる制度が整っています。
③ 働き続けるという選択
「年をとったら引退」ではなく、
「できるだけ長く働く」ことが、これからの現実的な選択です。
週3日だけでも、パートでも、家からできる仕事でも構いません。
働くことで、年金の繰下げ受給や追加の収入が得られ、
なにより“社会とのつながり”を保てます。
④ 家族で話し合う
年金は一人だけの問題ではありません。
配偶者や子ども、親の世代とも話し合いながら、
「どう支え合うか」を考えることが、老後の安心につながります。
第6章 国に望むこと、私たちにできること
もちろん、個人の努力だけでは限界があります。
だからこそ、国や自治体にも次のような取り組みが求められています。
- 高齢者が働きやすい環境づくり
- 年金制度の見える化(自分が将来いくらもらえるかを簡単に確認できる)
- 税や社会保険の「働くほど損をする壁」の見直し
- 就労や副業を支援する制度の拡充
同時に、私たち一人ひとりも、「国任せ」から「自分で備える」へ意識を変えることが大切です。
政府の制度は“最低限の安全ネット”です。
でも、「ゆとりある老後」をつくるのは、私たち自身の選択です。
第7章 これからの老後は「自分で設計する時代」
昔は、「定年まで働けば、あとは年金で安泰」という時代でした。
しかし今は違います。
年金は“土台”にはなりますが、それだけで生活できる人は多くありません。
ですから、これからの老後は“設計”が必要です。
たとえばこんな感じです。
- 年金で生活の基本を支える
- 貯金・投資で不足分を補う
- 働いて社会とのつながりを保つ
- 健康を維持して医療費を減らす
この4つをバランスよく組み合わせることで、安心できる老後に近づけます。
どれも特別なことではありません。
「少し働く」「少し貯める」「少し学ぶ」
その積み重ねが、将来の大きな安心につながります。
第8章 未来へのメッセージ
年金制度はこれからも続きます。
けれど、「年金だけで老後は安心」という時代は、もう終わりました。
これからは、「国の年金」+「自分の準備」で生きていく時代です。
制度を悲観するのではなく、制度を理解して活かす。
それが、令和の新しい年金の使い方です。
金利が動き、物価が上がり、社会が変わる。
ならば、私たちの暮らし方も変えましょう。
年金は「もらうもの」ではなく、「自分で設計するもの」。
老後は「不安な時期」ではなく、「もう一度自由になる時間」。
未来の自分を支えるのは、今のあなたの一歩です。
今日の選択が、10年後の安心をつくります。
今からでも遅くありません。
老後の“自分年金”づくりを、今日から始めましょう。
#年金 #老後 #貯金 #投資



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